飛行機予約について思うこと
かつては大英帝国のシンボルの一つであったBAも、“英国病”にかかってジリ貧になっていた。
社員のモラルは下がり、サービスが悪いうえにストが多く、イギリス人でさえBAを身の毛もよだつと敬遠する航空会社に成り下がっていた。S政権の「民営化による経済の活性化」政策によってBAに送り込まれたJ・キング会長とC・マーシャル社長のコンビは、まず減量経営による採算の向上と組合対策に取り組んだ。
5万8000人いた従業員を4万人に削減するとともに、社員の労働意欲向上のためのプログラムを次々と導入しながら生産性の向上を図った。社員意識の徹底的な変革は、まずストライキの激減に表れ、社員の労働意欲が高まりはじめ、社内に「顧客本位主義」の考え方が定着してきた。
旅行雑誌の読者投票で「最近3年間で最も改善されたエアライン」の項目で1位となったのを皮切りに、世界中の雑誌、利用者の投票で高スコアを獲得するようになる。欧州線でファーストクラスを廃止し、採算の向上を目指した。
ビジネスクラスを徹底的に検討し、クラブ・クラスとしてリニューアルさせたが、同クラスが今日の世界のエアラインの活力あるビジネスクラスの先駆的役割を果たした。サービスの改善が乗客から評価を得、企業経営の面からも売上、利益ともに順調に伸び始めたため、BAのマーケティングは積極的になった。
3年には、エコノミーに正規運賃で利用する乗客のためのワールド・トラベラークラスを設定するなど、エコノミークラスの改革を行なった。そして、仕上げはファーストクラスヘの思い切った設備投資で、「個室的空間とフルフラット・シート、好きな時間に食事の注文が可能」という賛沢な要望に応えるファーストを設定し、広げると“まゆ”のようになるユニークな座席デザイン、機能が話題を集めている。
ネットワークは世界43力国168都市(提携社を含めると492都市)、従業員5万500人(5位)、保有機270機(8位)。9000名の整備員を擁し、世界の大手航空会社のなかでも抜群の安全性を誇る。
事故補償の限度額を撤廃した。BAの歴史は、IエアウェイズとBエアウェイズが合併し、国営の英国海外航空(BOAC)が設立されたことに始まる。
世界各地に植民地をもつ大英帝国の路線網を飛び回るブリタニア、バイカウント、コメットなどイギリスの航空産業が生みだした新鋭機は、海のクイーン・エリザベス号とともに大英帝国の象徴であった。
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